物忘れ「ごはんはまだですか」

認知症の説明
ポイント
話題を変え、「忘れることを」を利用する。

 

つい今し方食べたばかりなのに、そのことをすっかり忘れてしまって催促するというのは、よくある症状です。

 

大切なことは、何が事実かで争うことではなく、本人に納得してもらうことです。「さっき食べたでしょ」といっても「私は食べていません」とかえって反感を持たれてしまいます。

 

あるいは「自分たちだけ食べて私には食べさせてくれない」という被害妄想的な感情を抱きかねません。

 

こういう場合は、「もうすぐできるから待っててね」とか「ちょっとつくるの手伝って」とかいって、待っているうちに忘れてもらうのが一つの手段です。

 

また、何となく口淋しいとか、自分の好きな食べ物を食べさせてもらえない不満からこういう訴えをしている可能性もあるので、日頃から本人の好きな果物やちょっとしたお菓子などを用意しておいて「もうすぐできるから、それまでこれでがまんして」というふうにして機嫌を良くするやり方もあります。