夜間せん妄・性的行動・異食

認知症の説明

夜間せん妄

夜起きだして、ウロウロと歩いたり、幻覚を本当のことのように思い込んでおびえたり、興奮して錯乱状態になることもあります。こうした状態は、何時間かで落ちつくといわれています。無理やり静かにさせたりしないで、しばらくは様子をみて、気が紛れるように、他の部屋に誘ったり、お茶を飲むようにしたりしてみましょう。体調が悪いときや、水分摂取が少ないときにも、こうした状態がおこることがあります。

「性的行動」

男性の高齢者が女性介護者にさわったり抱きつこうとすることがあります。そういうときに厳しく叱責したり鋭く拒絶すると、気が高ぶってしまうことがありますから、手を握ってあげて納得してもらったり、ちょっと大きなぬいぐるみを二人で一緒に持って気をそらしたりというふうにします。

「異食」

生ゴミや、輪ゴムなど、食品でないものを食べようとすることがあります。このような行動をとるようになったら、食べられないものや危険なものを
目の届かないところ、手の届かないところにしまうようにします。

 

そして、食べ物を探すような行動を始めたら、お菓子や果物をあげて気をそらせるようにしましょう。