排徊「家に帰る」「帰り道がわからなくなる」

認知症の説明
ポイント
高齢者の安全を守るネットワークづくりを。

 

認知症の高齢者のなかには、自分がまだ現役であると錯誤してかつてのように通勤を試みたり、何か用事を思いついて出かけてしまうということがあります。

 

また、自分がいるところを自宅と認識できずに「家に帰る」といったり、何となく外の空気が吸いたい、歩いてみたいという理由で出てしまうこともあります。

 

できれば、一緒に出かけて、季節のことなど話しかけたり、公園で一緒に休んだりして、ひとしきり気が晴れたら自宅に帰るというのが理想的ですが、いつもそうできるわけではありません。

 

一人で出かけてしまうことがあるのなら、玄関の戸にベルをつけておいて、出たことがわかるようにするという工夫をしてみます。

 

また、住所と名前と電話番号を書いた名札を着衣につけたり、名刺をつくってポケットに入れたり、ペンダントとして首にぶら下げておくと良いでしょう。

 

また、よく行く商店街やスーパーの人などに、一人歩きをしていたら教えてもらうようにあらかじめお願いしておくのも大切です。

 

排徊|「家に帰る」自宅にいるのに自宅と認識不能|認知症事始め記事一覧

俳徊する高齢者が行方不明になったり事故にあったりすることを防ごうと、各地で「はいかい老人SOSネットワーク」がつくられています。自治体、保健所、福祉事務所、警察などの公的機関の他、早期の発見、保護、などの公的機関の他、バス、タクシー会社病院「家族の会」などが連携して早期の発見、保護、そして、アフターケアを行おうというものです。いってみば、認知症の高齢者の問題に地域全体でとり組んでその人の生命や安全...