痴呆を予防するには

認知症の基礎の説明
痴呆の多くは病気が原因で引き起こされますが、
中でも多いのがアルツハイマー病と脳血管障害による痴呆です。

これらの病気は、一般的な痴呆の
原因のおよそ8割を占めるとも言われています。
それだけに、この2つの病気を予防することは
痴呆の予防対策においても非常に有効であると言えます。

まずアルツハイマー型の痴呆の場合、
食生活が痴呆の発症率に影響することが分かっています。

痴呆のリスクを下げる栄養素として挙げられるのは、EPAやDHA、
ビタミンC、ベータカロテン、ポリフェノールなどですが、これらの
栄養素を含む食材を多く食べている人は、食べない人に比べて
痴呆のリスクが数分の1に抑えられると言われています。

具体的には魚・野菜・果物・ワインなどがこれに該当しますから、
これらの食材をあまり食べていないと言う人は、普段の食生活に積極的に取り入れるようにしましょう。

また脳血管性の痴呆の場合、血管の損傷の程度が
重症であるほど痴呆の症状も深刻なものになると言われています。

一般的に多く見られる脳血管障害としては、くも膜下出血や脳梗塞、脳出血などが上げられますが、
これらの病気は飲酒や喫煙、肥満や糖尿病などのリスクにより発症率が上昇します。
上記のリスク因子は生活習慣病と呼ばれるように、生活習慣が原因で起こるものですから、
心当たりがある人は、まず生活習慣を改めることから始めましょう。

他にも、適度な運動や知的活動なども痴呆の予防に効果的です。
また人と積極的に関わることも痴呆のリスクを減少させるのに有効だと言われています。