痴呆の種類

認知症の基礎の説明
痴呆と言うと、全て同じ症状だと思っている人は少なくありません。

しかし、実は痴呆にもいくつか
種類があり、それによって症状や原因が異なります。

 

中でも多く見られるのが、
アルツハイマー型の痴呆と脳血管性の痴呆です。
アルツハイマー型の痴呆とは、その名のとおり
アルツハイマー病が原因で引き起こされる痴呆の症状です。

 

また脳梗塞や脳出血など、
脳の血管障害が引き金となって発症するのが脳血管性の痴呆です。

 

上記のような病気が引き金となる
痴呆は、全体のおよそ1割だと言われています。
これらの痴呆は原因となる病気によって誘発されたものですから、
原因となった病気を改善することで、痴呆の症状も改善される場合があります。

 

ちなみに、現在では痴呆症と言う言葉は使われておらず、
全て認知症と言う呼称に改められていることから、○○型認知症と言う呼び方が一般的です。

 

アルツハイマー型や脳血管性の痴呆は一般的にも多く見られ、
痴呆の症状の大多数を占めていると言われていますが、その他にも痴呆の原因となる病気は多く存在します。
脳の障害を引き起こす病気だけでなく、体に障害を及ぼす病気なども痴呆の原因となることがあります。

 

たとえば、アルツハイマー病以外の神経変性疾患では、
前頭側頭型のものやレビー小体型のものを引き起こす疾患もあります。

 

また上記のような病気によって引き起こされるケース以外にも、痴呆には様々な種類があります。
これらの全てを把握することは難しいかもしれませんが、
なるべく多くのケースを頭に入れておくことで、いざという時の対応に役立つのではないでしょうか。