痴呆の症状

認知症の基礎の説明
痴呆の症状を知っておくことで、
身近な人が痴呆に陥った場合の対処や早期発見に役立ちます。

痴呆は老化に伴って誰にでも起こり得る病気ですから、
基本的な症状について知識を得ておくといいでしょう。

痴呆には様々な原因があり、それによって症状も異なります。

また個々の状態によって症状の現れ方も異なりますが、
痴呆患者には絶対に起こる症状と、それによって
引き起こされる周辺症状と言うものがあります。

痴呆と言えば、記憶障害の症状が広く知られていますが、
これも絶対に起こる症状のうちの1つです。
他に「判断力の低下」と「見当識障害」が、
痴呆において絶対に起こる症状だと考えられています。

同じことを何度も質問する、物をなくす、少し前のことをもう覚えていないなどは記憶障害の症状だと言えます。

また寒い日に薄着で出かけてしまったり、真夏にジャケットを着るなどの行動は判断力の低下によるものです。

さらに自分の居場所や現在の日付・年などが分からなくなるのは見当識障害に分類されます。

記憶力の低下については、
痴呆患者以外にも起こり得ることですから、それだけに判断が難しいかもしれません。

しかし判断力の低下と見当識障害に関しては、典型的な痴呆の症状であると言えますから、
記憶障害に加えてこれらの症状が見られるようになった場合は、痴呆の疑いがあると考えられます。

痴呆の症状を早期に発見するには、
単なる老化現象と痴呆による症状の違いを見極め、冷静に判断することが大切です。