アルツハイマー型痴呆とは

認知症の基礎の説明
痴呆と言われて

アルツハイマーを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
実際に、痴呆の中でも最も多いのがアルツハイマー型の痴呆で、
アルツハイマー型認知症として広く知られています。

 

この病気の厄介なところは、原因がいまだに不明であることで、
なぜ痴呆が引き起こされるのかについては分かっていません。

 

病気の発症については原因が不明ですが、
痴呆に至る脳内の状態や症状の変化については解明されています。

 

アルツハイマーになると、脳の神経細胞が急激に減少し、脳が萎縮
することで知能の低下や人格崩壊を引き起こすと言われています。
これがアルツハイマー型の痴呆と呼ばれているわけです。

 

アルツハイマー型の痴呆では、まず物忘れが見られるようになり、それが少しずつ進行していくのが特徴です。

 

老化現象による物忘れと違って、古い記憶に関しては忘れないものの、新しい
ことを記憶することができなくなるため、何度も同じ質問をしたり、昨日あったことを忘れてしまったりします。

 

また抑うつや妄想などの症状が起こるのも
痴呆に多く見られる症状で、これも老化現象による物忘れとは異なる点の1つと言えるでしょう。

 

痴呆が進むと運動麻痺や失禁などの症状が
現れるようになりますが、これらは初期段階で出現することはありません。

 

脳の検査などを実施してもはっきりとした症状は少なく、
問題がないと判断されるケースも多く見られるようです。

 

アルツハイマーは発症年齢によって呼び方が異なり、65歳未満のものは
「アルツハイマー病」、また65歳以上のものは「アルツハイマー型老年期認知症」と呼ばれています。