妄想「財布を盗まれた」

認知症の説明
ポイント
同じ感情を共有して、味方になる。

 

大切なものをなくしてはいけないと思ってどこかにしまい、そのまま忘れてしまうことがあります。いざ使おうと思ったらそれがないので、「これは怪しい、誰かがとったに違いない」と疑うのです。

 

こういう場合は「私じゃないわよ」といっても、「自分がとったと白状する盗人がいるはずがない」となります。

 

だから、「それは困りましたね、一緒に探しましょ」と一緒に探しましょう。

 

もし見つかったときも、家族が見つけると「やっぱりあんたが盗んでいた」といわれてしまいます。

 

ですから、自分の手柄にはせず「このあたりを探してみましょうか」とうまいぐあいに導いて自分で見つけてもらって、「あったぁ、良かった」と、喜びを分かち合いましょう。